暑くなると、カレーが食べたくなりませんか。
意外かもしれませんが、カレーに使われるスパイスの多くは、漢方の生薬と同じものです。たとえば、シナモンは漢方の「桂皮」、香り豊かなグローブは漢方の「丁字」、そして、市販のカレールウの半分を占めているターメリックの正体は、「ウコン」です。
残暑の季節、ひと夏、冷たいものばかりを食べて、消化不良と食欲不振に陥ったり、暑さと湿気で体のエネルギーがどんどん消耗してしまい、免疫力と体の代謝が落ち、夏風邪が長引いたり、クーラーの効きすぎにより、肩こりや体の内部に冷えが生じたりと、体が悲鳴を上げています。
カレーに含まれている生薬スパイスは、胃腸の働きを良くし、体の代謝や免疫力を高め、脳への血流を増やす。ほかにも、抗炎症作用、発汗作用などたくさんの効果があり、残暑を乗り切るための最強兵器になります。暑くなると、自然とカレーが食べたくなるのも、体がそういったスパイスの効果を欲しているからかもしれませんね。
インドの家庭では、お母さんがたくさんあるスパイスの中から、その日の気候と家族の体調に合うものをチョイスして、調合しているそうです。まさに、中国の薬膳の考え方と同じですね。私が思うには、カレーは立派な薬膳料理なのです。
次回のLala's薬膳料理教室のテーマは、【薬膳カレーで 残暑を乗り切ろう!】です。
カレーに使う生薬スパイスの効果を一つずつ確認しながら、自分たちで調合したスパイスで、家庭でも手軽に作れる2種類の薬膳カレーを作りましょう〜薬膳ドリンク、漬けものやデザートもございます。
ご参加、お待ちしています♪
国際中医薬膳師 Lala
■内容: Lala's 薬膳料理教室(第7回)‐薬膳カレーで 残暑を乗り切ろう!
■日時: 8月24日(日) 14時〜16時30分 ※受付開始:13:30
■場所:八雲住区センター(住所:目黒区八雲一丁目10番5号)2F料理学習室 東急東横線 都立大学駅 下車徒歩5分
(地図) http://yakumo19.net/center.html
■持ち物: エプロン、手拭きタオル、茶碗ふきん、筆記用具、持ち帰り用の容器(タッパー)
■試食:あり
■参加費用: 4,000円 (食材費用込、※食材によっては費用が変更になることもございます。あらかじめご了承ください)
■キャンセルポリシー:お申込後、キャンセルされる場合は必ずご連絡をお願いします。開催日2日前以降のキャンセルにつきましては食材準備の関係上、参加費用をお支払いいただくこともございますのでご注意ください。
≪第1回 夏バテ知らずの薬膳料理≫ の様子はこちらから
http://chinasalon.jp/modules/news/article.php?storyid=63
≪第2回 暑熱を静め 潤う秋の薬膳≫の様子はこちらから
http://chinasalon.jp/modules/news/article.php?storyid=67
≪第3回 滋養気血 冷え知らずの冬の薬膳≫の様子はこちらから
http://chinasalon.jp/modules/news/article.php?storyid=70
≪第4回 免疫力アップ 風邪を引かない春の薬膳≫の様子はこちらから
http://chinasalon.jp/modules/news/article.php?storyid=71
≪第5回 美肌の薬膳≫の様子はこちらから
http://chinasalon.jp/modules/news/article.php?storyid=74
≪第6回 朝までスヤスヤ 不眠解消の夏薬膳≫の様子はこちらから
http://chinasalon.jp/modules/news/article.php?storyid=75
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<講師:Lala のご紹介>
“薬膳”を聞くと、みなさんは、どんなものを想像しますか。
枸杞の実が入った杏仁豆腐?高麗人参を煮込んだ苦いスープ?高級な中国料理レストランで、めったに口にできない漢方薬を加えた料理?そう思われている方が多いかもしれません。
しかし、薬膳と言っても、実は何も高級な生薬を使う必要はありません。中国では、「薬食同源」という言葉があります。薬も食べ物も、同じ源である。皆さんが普段、スーパーで買われている肉、魚、野菜、フルーツにも、生薬と同じように薬効があります。重要なのは、その食材の性質を十分に認識し、体質、季節を考慮して、うまく使いこなすことです。
本当の「薬膳」とは、中国医学の理論を土台として、中国4000年の歴史の中から培われた「食」に関する経験と知識を活かし、「体の不調を正し、健康を維持するために、食べる人の体質、気候風土に合った食事」です。
古代の中国では、「食医」という食事で体の治療を行う医師が存在していました。ストレスフルの日本社会において、体の不調を感じる方も多いことでしょう。薬膳を通じて、私たち一人ひとりが「食医」になったつもりで、自分、家族、友人の体調を管理して、健やかに美しく生きることが、すごく大切です。
そのために、この薬膳料理教室をChina Salonで開くことを決意しました。
中国で中国医学の医師を勤めている父、薬膳料理を毎日の食卓に出してくれていた看護師の母に育てられた私は、幼少時代から「薬膳」に慣れ親しんできました。中国を離れ、大人になるにつれ、毎日の食事を通じて、健康づくりすることの大切さを痛感し、「国際中医薬膳師」の資格を取得しました。
「毎日食べたい美味しい薬膳」をモットーに、みなさんの健康づくりに少しでもお手助け出来れば幸いです。また、薬膳を通じて、中国の食文化などもご紹介したいと思います。