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Lala's 薬膳料理教室 : 2014/02/23 ≪第4回 免疫力アップ 風邪を引かない春の薬膳≫
投稿者: 阿宇 投稿日時: 2014-3-2 23:58:32 (3742 ヒット)

 暦ではすでに春ですが、まだまだ寒さが厳しいものです。古代中国の陰陽五行の思想では、「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ずる」とあります。寒さのピークこそ、春の始まりなのです。

ただ、季節の変わり目で、体力が一番消耗しているこの時期に、風邪やインフルエンザも便乗して、猛威をふるっているようです。

中国医学では、春の邪気(中医学で考える気候による病因)は、「風邪(ふうじゃ)」です。実は、日本語の風邪(かぜ)の語源は、ここから来たのです。中国医学における「風の邪気」、すなわち「風邪」(ふうじゃ)によって引き起こされる寒気や発熱等の症状を来す病名として、日本では風邪(かぜ)と呼ぶようになります。そう考えると、日本と中国は本当に繋がっていますね。

かぜは春に限らず、一年中にある病気ですが、冬から春に変わるこの時期に特に流行ります。鼻や喉、気管などの粘膜の働きを強め、病原菌が体内に侵入しにくくすること、また、免疫細胞を活性化させ、ウィルスと戦える身体づくりが大切です。

風邪やインフルエンザにも負けない強い身体を作っていただくために、今回のLala’s薬膳料理教室では、【免疫力アップ 風邪を引かない春の薬膳】をテーマにしました。

辛味温性の食べ物で「風邪」を散らしつつ、身体を守る「気」を充実させ、その元となる脾も健やかにすることです。また、春で一番影響を受けやすい「肝」(中医学では、肝臓や一部の自律神経・中枢神経を含む)を労わることも大切です。肝の機能を正常化にし、冬中にたまった老廃物を排出して、すっきりとした身体と伸びやかな気持ちで、春を楽しみたいですね。

国際中医薬膳師 Lala


【人参と新玉ねぎのポタージュ】
人参には、免疫細胞の働きを活発させるカロチノイドという成分が豊富だけでなく、ドライアイや疲れ目にも効きます。身体を暖める新玉ねぎと合わせて、ほっとする優しい味のポタージュです。


【春の山菜 葛餡かけ】
「春の料理に苦みを添えよう」山うどやセリの苦味で、老廃物を体外へ追い出します。春の香りを十分に味わえる一品です。


【うど皮と人参のきんぴら】
うどの皮にも、薬効成分がたっぷり含まれており、捨てるのがもったいない。人参と一緒にきんぴらにすれば、初期の風邪に効きます。


【獅子頭の薬膳鍋仕立て】
千年の歴史を持つ中国揚州の名菜を、薬膳鍋にアレンジしました。体を必要とする津液、血液を補いつつ、肝の高まりを抑える効果があります。


【春菊の菜飯風おにぎり】
春に菊のような美しい花を咲かせる春菊は、咳・痰を治す不思議なパワーの持ち主。香りと食感を楽しめるおにぎりにしました。


【手作り金柑のわらび餅】
解毒作用のあるわらびに、風邪予防の効果を持つ金柑を合わせました。体を暖める黒蜜をかけて召し上がる見た目も新しいわらび餅です。(本わらび粉入りの粉を使用しております)


【決明子菊花明目茶】
目の充血、疲れ目、ドライアイ、涙目・・・目に関する様々なトラブルを解消してくれる甘くて香ばしい一杯です。

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