China Salon初の企画「薬膳料理教室」。
教えてくれたのは、国際中医薬膳師の資格を持つLala老師。中国で中国医学の医師を勤めている父、薬膳料理を毎日の食卓に出してくれていた看護師の母に育てられ、幼少時代から「薬膳」に慣れ親しんできたLala老師のモットーは、「毎日食べたい美味しい薬膳」。
レッスンでは、最初に「医食同源」のコンセプトを学び、食べ物の特性や効能、季節毎に起こりやすい病気を学びました。その後は、お待ちかねの料理実習。スーパーで身近に手に入る食材で作った料理は、まさに「毎日食べたい美味しい薬膳」。みんなでチームになって6品作り、心も身体も健康になりました。
Lala’s Check it !! 献立の薬膳的ポイント:
・梅雨時期、体内にも湿気がたまり、脾の働きを悪くし、食べ物の消化、水分代謝がうまくいきません。湿気を取り除く効果の食材に、湿気を動かす“行気”効果のある食材を合わせます。
・身体の熱を冷まし、老廃物を取り除く解毒作用のある“苦味”の食材を活用します。
・汗と一緒に、身体の基本エネルギーである“気”も体外へ出てしまうため、水分と一緒に“気”を補う食材も必要になります。
【黄金冬瓜 〜冬瓜と夏草花、えびのうま煮〜】
体のほてりを取り除く冬瓜に、免疫力を高める幻の生薬“冬虫夏草”と同じ成分である“夏草花”を合わせ、 夏バテを防ぐ最高の一品。
【きゅうりとたこの梅肉あえ 】
きゅうりは体に必要な水分を補給し、梅の酸味が食欲を誘い、暑気あたりに効きます。
【苦瓜の肉詰め 青じそダレ】
薬膳では、“苦温燥湿”という考え方があり、苦瓜の“苦”味と鶏肉の“温”性で、梅雨時期体内にたまっている湿気(湿邪)を発散します。さらに、鶏肉で体内の“気”を補い、紫蘇の“行気”効果で、体内に停滞している水を動かします。
【緑豆と昆布の炊き込みご飯】
緑豆(りょくとう)は、青小豆(あおあずき)とも呼ばれ、夏の季節、中国の食卓には欠かせない食材の一つです。身体にこもっている熱を下げ、体内の老廃物を取り除きます。身体を冷やす昆布と合わせれば、体のほてりを取り除き、デドックス効果も抜群です。
【トマトのスムージー】
ひんやりシャリシャリのトマトスムージーは、食欲不振に効き、のどの渇きを解消します。免疫力を高める効果が高い食材です。
【夏草花の薬膳茶 】
夏草花の香ばしさとクコと龍眼のほのかな甘さで、体リフレッシュ。クコは目の疲れ、龍眼は不眠の症状に効きます。