2013/09/01 ≪第2回 暑熱を静め 潤う秋の薬膳≫

投稿日時 2013-10-15 23:19:09 | トピック: Lala's 薬膳料理教室

Lala’s Check it !! 献立の薬膳的ポイント:

・じめじめした梅雨、灼熱の真夏が過ぎると、天高馬肥ゆる秋がやってくる。爽やかな秋空に移りゆくうろこ雲を眺め、さらっとした秋風を感じながら、なんて気持ちの良い季節だろうとつくづく思います。
しかし、この秋の乾燥した空気こそ、気をつけなければいけないポイントです。秋の邪気は、「燥邪」。乾燥した空気が、口・鼻から体内へ侵入すれば、皮膚がかさつき、空咳が出て、髪が抜けやすく、便秘しがちなど、体全体の乾燥を引き起こします。
・乾燥を最も嫌う臓器のは、肺です。秋は、肺を潤す効果の高い食材を使いながら、体に不足がちの水分を補う「滋陰生津」の食材を合わせます。同時に、適宜に辛味を摂ることで、肺の機能を高めます。
・中国医学では、秋の色は【白】。山芋、蓮根、ユリ根、白木耳、杏仁、梨、豆乳など白い食材が秋の乾燥を防ぎ、体に潤いを与えてくれます。
・冷たいものばかり食べてきて、疲れ気味の胃腸の調子を整えるべく、「健脾」作用の食材も多用します。

【潤う白のサラダ 〜白木耳と梨、蓮根のサラダ〜 】

秋の白い食材、みんな大集合〜!白きくらげ、梨、蓮根、松の実、ドレッシングに使ったヨーグルトなど、体を潤す効果の高いものばかりを取り揃え、さらに「甘酸化陰」という味の魔法で、体の乾燥を徹底的に防ぎます。


【浅蜊とオクラのスープ 】
浅蜊にオクラという異色なコンビで、体に残った暑熱を静め、デットクスしながら、潤いを補います。


【口水鶏〜茹で鶏の麻辣だれ 】
口水鶏(よだれどり)は、ヨダレがでるほど美味しい鶏という意味です。胡瓜で水分補給しつつ、豆板醤の辛味で食欲をそそり、肺を活性化させます。


【蓮の実と玉蜀黍、ハト麦の炊き込みご飯】
蓮の実は、蓮の花の中心部にある「花托」に入っている白い実のことです。中国では、馴染みの健康食材で、月餅の餡にもよく入っています。胃腸を丈夫にする滋養強壮効果や心神を安定させる作用があり、下痢や不眠によく効きます。むくみに良い玉蜀黍とハト麦も合わせれば、余分な水分を排出し、胃腸を元気します。


【二種類の杏仁豆腐〜金木犀の蜜かけ 】
杏仁は、杏の種です。秋の白い食材の代表格の一つです。潤す力が高く、美肌効果が期待できます。豆乳と牛乳の二種類の杏仁豆腐で、食べ比べました。牛乳はすっきりした甘さが際立ち、豆乳はまろやかで濃厚な味わいでした。お好みで、金木犀を漬け込んだお酒で作った蜜をかけ、秋の香りを杏仁豆腐に移します。


【蓮と菊花、クコの明目薬 】
楊貴妃も愛したとされる蓮のお茶をベースに、目の疲れに良い生薬―最高品の杭菊と銀夏の枸杞を合わせました。


【みんなで一緒に作った料理 】



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