2007/3/28 イベント報告 ビジネス勉強会「アジア音楽ビジネス」

投稿日時 2007-4-15 12:18:12 | トピック: イベント報告

今回のテーマはアジア音楽ビジネスで、大手の音楽系事業会社で活躍されているマーケッターの方にスピーカーをお願いしました。所属アーティストのアジア・マーケティングを統括されている方なので、いろいろなお話を伺うことができました。

当日の様子を、後日メーリングリストに寄せていただいたコメントを使ってご紹介します。
(田中さんのコメントを引用させていただきました)


●オーディションでは、歌のうまい人はまず採用されない。ランクでいうと、4番目くらいの人が、大抵、将来性を買われて声をかける。うまい人は結局、誰かのマネをしている。歌手は、結局、そのままでは使えなくて何か、オリジナルな良い素材を持っているかどうかそれを、どう育てるかどうかで、ヒットにつながる。松田聖子もオーディションでは落選した。
→ ウーン、これはすごい。オーディション番組でも、確かにうまい人が落ちている。
しかし、会社の採用のときとは、全然見方が違う。

●音楽ビジネスとは、良いタレントを探してきて使うビジネスではなくて、良い材料を見つけて自分の中でじっくり、時間をかけて育てるビジネスである。
→ ということは、野球のスカウトとかとはかなり違う。狩猟でなく、牧畜か農業に似たビジネスということか。

●中国ではパソコンへのダウンロードのビジネスはしばらくは無理。P−to−Pの形を借りて無料コピーが横行しているから。携帯ビジネスはOK.
→取り締まろうと思えば、取り締まれるのに、すこしづつやっていこうというのが政府の方針か。大きな国だから、急には無理なのかな。

●東アジアのには、垣根がなくなって、音楽はものすごく移動しやすくなった。韓流のインパクトが大きかった。しかし、流行するものは、必ず、その国に欠けているものだ。冬ソナも、花より男子も、いつもその国には欠乏していたものだ。
→冬ソナは、確かに、「新鮮」に思えた。

●歌手はブランドである。店に行ったら、膨大な音楽があり、ネットにも膨大な音楽があり、どれを選んだらいいのか、分からない。しかし、ある歌手が好きになれば、その歌手のものは大体は好きなものが多いから、大きなはずれがない。つまり、歌手は自分のブランドを作り、それを信用してくれる人に、中身を(あまり)みせないで売るのである。

●ディスクのなかに、膨大な音楽をダウンロードする世の中になると、音楽の聴き方は大きく変化する。それは健全とは言えない。最後は消えてしまうから。やはりCDがあって、それをディスクとか、ポータブルの機器に入れて聴き、またCDに帰る、というのが本当の形ではないか?
→ICチップのなかに何百曲も入る、というのが、僕には恐ろしいことのように思えていたので納得する。それと、CDについてくる、印刷された歌詞は得がたい。レンタルしたときには困ってしまう。





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